ハナウマ・ベイの天然ジャグジー



ハワイ・オアフ島のホノルルの市内バスの終点から歩いて20分ほどのところにある、ハナウマ・ベイに87年に行ったときの写真です。小さい湾の中に珊瑚礁が広がる非常に美しいところで、61年のプレスリーの映画「ブルー・ハワイ」はここで撮影されたそうです。
この湾の、驚くべき点は、自然保護区に指定されているため、珊瑚礁まで歩いていくと、足元を30pもあるような大きな魚がたくさん泳いでいることです。この "Life at Hanauma Bay"という看板によると、湾内には30種類以上の生物が生息しているそうです。具体的には、ボラ、ニザダイ、ニシスズキ、スズメダイ、ヒメジ、ベラ、ツノダシ、イットウダイ、アオウミガメ、ウツボ、イセエビ、それにサンゴなどが生息しているそうです。ハワイにスキューバー・ダイビングに行っても、魚に全くお目にかかれなかったという人に、この話をしたら、ひどくくやしがられました。
湾の入口は狭くなっているのですが、左側の半島の先端の方に歩いていく人がいましたので、私も行ってみました。途中で、右の写真のような水着美人に追い抜かされました。
半島を回り込んだところの入り江には、自然のジャグジーのような穴がありました。波が来るたびに、穴に海水が流れ込むのが面白いようで、みなさん結構楽しんでいるようでした。

(99年6月6日)


最近のハナウマ・ベイについて(6月25日追記)

会社の同僚でホノルル出身のKarlさんが最近のハナウマ・ベイについて教えてくれました。

Karlの話では、ハナウマ・ベイはワイキキ・ビーチとともに、オアフ島で最も有名な海水浴場とされているそうです。
ただ、最近では訪れる人の数が増え過ぎたために、午後になると入場制限しているとのことです。混んでくると、足止めをされて、出てきた人の数だけしか入れなくなるようです。また、左側の岬に行く道には、危険防止のためか、2カ所に柵が作られたそうです。ただ、この柵につかまって、海側を回り込んでいくこともできるとKarlは言っていました。

上の写真の「穴」は、"toilet bowl"(便器)と呼ばれているそうです。写真のような水の動きは、この穴の底から海までトンネルが通じているためだそうです。また時々、そのトンネルを潜って出入りする人がいるそうですが、これは非常に危険で、死んだ人もいるそうです。ただ、波の水流にうまく乗ると、難なく通れるとのことです。

ハナウマ・ベイという名前は、もともとこの近くにはたくさん花が咲いており、馬が放し飼いにされていたため、日本人の移住者が花馬湾と名付けたのが始まりでした、というのは全くの出まかせです。実は、ハナウマというのは鮫(さめ)のことだそうです。湾内の珊瑚礁の外側には、鮫がたくさんいるようです。ただ、人間以外にもおいしいものがいっぱいあるため、人間はあまり襲われないそうです。それでも、毎朝明け方に、鮫が珊瑚礁の中まで入っていないかどうかを監視員が確かめてから、人が入るようになっているそうです。ただ、これから行かれる方は、珊瑚礁から出ないように気を付けられた方がいいかも知れません。

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