シドニーからわずか5kmの沖合を北上するザトウクジラの親子

シドニー沖では、ザトウクジラが、5月―8月初旬は北上、8月下旬から12月までは南下するのを見ることができます。これは毎年約5,000頭ものザトウクジラが、グレートバリアリーフの近くで子育てをするため、南極海から往復5,000kmもの旅をする途中に、シドニー沖わずか5km位のところを通るためです。シーズンには、シドニーからホエールウォッチングの船が出ていて、高速船を利用するツアーの場合3時間で戻ってくることができます。私も高速船の方に乗りました。上の写真は、船からかなり海岸に近い位置に見えたクジラの親子で、潮を吹いたあとであることが分かると思います。一番接近したクジラの場合、下の写真のように10mくらいの距離から見ることができました。背中に付いた傷は、シャチなどに襲われたためにできたものではないかと、キャプテンの方がおっしゃっていました。

こんな無防備かつ貴重な生物にもりを打ち込んで、殺して食べてしまってもなんとも思わない民族に属していることを恥ずかしく思いました。

クジラは10分から20分おきに浮上して、潮を吹き、また潜るため、ホエールウォッチングは、次にクジラが浮上しそうな場所にねらいを付けてゆっくり船を進めながら、1時間くらいクジラといっしょに進むというものでした。ホエールウォッチングはシドニーの沖合5kmくらいのところで行われますので、下の写真のように船からシドニーの中心部も見えます。

下の写真は、次にクジラが浮上するのはどこかとみんなで見回しているところです。キャプテンが、日本が毎年2000頭ものクジラを調査という名目で捕獲して食べていると説明したこともあって、日本人丸出しの私とかみさんに対する視線には冷たいものがありました。

わたしがこの船に乗った2010年6月はシドニーでは冬で、気温は4度くらいでしたが、セーターの上に薄いジャンパーを着ただけだったため、ホエールウォッチングができる場所への行き帰りに、海上を時速100kmくらいの速度で、波やうねりの上を疾走したときには、体が冷え切ってしまいました。ホエールウオッチングには、冬場は暖かい衣類が必須です。

下の写真は、シドニー湾でシドニーの対岸にあるタロンガ動物園で写したものです。Wild Australiaという一角は、カンガルー、エミュなどが入った柵の中に、人間も入れるようになっていました。入場者は通路から出ないよう求められていますが、下の写真のように、通路から外れる人もいました。

お目当てのコアラもたくさんいました。

コアラは午前中比較的元気に動き回り、午後はあまり活動的ではないという話だったので、午前中に行くと、地面を元気に歩いていました(この写真はかみさんが写しました)。

飼育係の方が、ウォンバットを抱いて見せてくれましたので、ウォンバットにさわることができました。

柵の中のウォンバットです。

シドニー在住の方が、動物園からのシドニーの眺めがいいと教えてくださいました。

下の写真は、子供が動物と触れ合うことができるイベントですが、いろいろなイベントが催されているようでした。

シドニーの動物をあれこれご紹介してきましたが、最後にサーキュラー・キーにいたカモメをご紹介します。こちらのカモメはくちばしが赤くてとてもオシャレな感じがしました(この写真はかみさんが写したものです)。

(2010年8月22日)

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