式場に急ぐ花嫁

函館の観光名所になっている「函館 ハリストス正教会」と似た教会が札幌にもあるというので、2010年10月に帰省した際に訪問してみると、結婚式が始まるところでした。この教会は「札幌ハリストス正教会」と呼ばれ、札幌市の中心街から地下鉄・東豊線で約10分の福住という駅のそばにあります。札幌にロシア正教の教会が建てられたのは、明治21年(1888年)でしたが、これは日本初のロシア正教の教会であった函館ハリストス正教会が安政6年(1859年)に函館のロシア領事館内に建てられてから29年後でした。札幌ハリストス正教会は、設立当初は中心街にありましたが、札幌オリンピックの際の道路整備の関係から移転を余儀なくされ、現在の建物は昭和46年(1971年)に新築されたものです。出入りは自由のようでしたので、内部も撮影させていただきましたが、宗教画がたくさん飾ってあり、どちらかといえば、カソリックの教会に近いという印象を持ちました。

最近では、観光ルートにも含まれている北海道大学ものぞいてきました。下の写真の右手に写っているのは、ポプラ並木ですが、その横にたくさんのススキが茂っていました。元ジモティーの記憶によれば、こんな場所にススキはなかったはずなので、写真を写しました。その後、農学部の方のお話をお聞きしたところ、ススキから自動車の燃料を作る研究が行われているそうです。そのために文部科学省から科学研究費が5億円も支給されたそうです。この額は、普通の研究と一けた違うのでうらやましいとおっしゃっていました。写真で、道路の左手のかなり先に見えるかなり広大な茶色の部分もススキ畑だそうです。それにしても、札幌駅から歩いて10分くらいのところとは思えない景色でした。

今回の訪問でのもう一つの新発見は、ポプラ並木の横に、お札にも肖像が使われたことがある、札幌農学校(北海道大学の前身)の卒業生である新渡戸稲造氏の銅像が新設されていたことでした。

キャンパスもずいぶん整備されている感じがしました。

ちょうど、卒業生の鈴木章氏がノーベル化学賞を受賞したばかりだったため、横断幕が掲げられていました。この建物は、現在では総合博物館として使われていますが、数年前までは、鈴木氏の出身学部である理学部の建物でした。

(2011年5月1日)

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