ホワイトチョコレートの森

北海道には最近次々と観光庭園ができていることは「ヨーロッパ風庭園の早春」でご紹介しました。2015年9月に帯広近郊のいくつかの観光庭園を訪問してみました。上の庭園はホワイトチョコレートなどで有名な「六花亭」が2007年に開設した「六花の森」です。六花亭のサイトによれば「10万㎡の敷地に十勝六花(エゾリンドウ、ハマナシ、オオバナノエンレイソウ、カタクリ、エゾリュウキンカ、シラネアオイ)などが季節毎に花開き、庭の中にはクロアチアの古民家を移築した美術館が点在しています」と書かれていますが、非常によく整備されている感じがしました。左側のこんもりとした低木の茂みに咲いている花はハマナス(正式名称は、上に書かれているようにハマナシだそうです)。この花は北海道では海岸などによく自生していますが、ベルギーを訪問したときに、北海沿岸でも自生しているのを見かけました。右側の花は北海道から九州までの湿地に生えている、多年草のエゾミソギのようです。

これは、最初の写真の丘の上に置かれていた「考える人(ロダンから)」という坂東優氏の彫刻の反対側から、撮影地点方向を写した写真です。

この庭園は製菓工場に隣接していて、上の写真に写っている工場の庭側には、大きなレストランがあり、低価格で充実したランチが提供されていました。この写真で手前に写っている花もハマナスです。

上の写真は日本初・日本最大の針葉樹(コニファー)ガーデンである「真鍋庭園」です。1896年にこの場所で林業・育苗業を始めた真鍋家の初代が、販売する樹木の育ち方などを造園設計者に見せるための見本園として開設し、その後一般にも公開されるようになったそうです。針葉樹だけでも種類がたくさんあることが分かり結構楽しめました。

これは公園の一部となっていると同時に、実際に苗を育てている苗畑(園場)です。個人的には、祖父が同業だったため、大変なつかしい気がしました。

園内ではリスが走り回り、長い年月をかけて整備されてきたことが分かる庭園でした(2018年4月29日)。

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