ブギスのコーヒーショップ

これはシンガポールの中心街から徒歩圏にある地下鉄の乗換駅ブギス近くのショッピングセンターのコーヒーショップで2016年9月に写した写真です。パソコンで何か作業をされている感じの方が多数いらっしゃいました。左隣の方はタッチパッドを使って絵を描かれていたようでした。右隣の方はキャミソールの上に薄手のカーディガンをはおり、アームカバーを付けて、下はホットパンツといういでたちで作業をされていたのがちょっと意外でしたが、シンガポールは赤道直下なのでホットパンツを仕事着にしても違和感はないようです。

上の写真はブギスから中心街に向かって1km位のところにあるコールマン橋から、シンガポールを象徴するマリーナ・ベイ・サンズ(正面の鳥居のように見える高層ビル)方向を見たところです。赤い屋根の建物は旧国会議事堂で現在はアートハウスというギャラリーとなっているそうです。白い橋はエルジン橋です。この橋はシンガポールの創設者と言われているラッフルが1819年に現在のアートハウス近くに上陸して早々に建設するように指示した橋でした。最初は木製でしたが、1862年に鋼鉄製の現在の橋が架けられました。エルジンというのは、鋼鉄製の橋が架けられた当時のイギリスのインド総督の名前だそうです。写っている川はシンガポール川で、リバー・クルーズという遊覧船がこの近くから出発してマリーナ・ベイまで行って戻ってきますが、私も夜にこの遊覧船に乗りましたので、その時の写真を下に載せました。次の写真は、上の写真を写したコールマン橋を上流側から写したものですが、遊歩道が橋の下を通っています。

遊歩道のトンネル部分を写したのが下の写真ですが、いたずら書きは全くなく、非常に美しく管理されているのは、新宿の地下通路とは大きな違いだと思いました。これは、いたずら書きに対する罰則が非常に厳しいためのようです。インターネットの記事によれば、いたずら書きをした場合の罰則は「2,000ドル(現在のシンガポール・ドルのレート、82円で換算すると16万4,000円)以下の罰金又は3年以下の禁固及び3~8回のむち打ち」で、特にむち打ちは1週間くらい寝たきりになるほど過酷な刑だそうですので、シンガポールを訪問された場合には、くれぐれも落書きをするなとどという出来心を起こされないようにお気を付けください。

下の写真は、エルジン橋を通っているサウスブリッジ・ロードをさらに1km強南下した、チャイナタウンの南側にあるタンジョン・パガー・プラザにあるバーです。シンガポールはガーデン・シティーと呼ばれることもあるほど町中に緑が多く、赤道直下にもかかわらず、海に囲まれていることもあって、意外に涼しいようでした。私が訪問した9月には東京より涼しい感じがしました。天井に扇風機(大きな方は正式にはシーリング・ファンと呼ぶそうです)が回っていますがドアもエアコンもないバーが営業できるのも、このためのようです。

下の写真は上で紹介したリバー・クルーズの船上から写したものです。マーライオンの右側に高い旗が立っているように見えますが、これはビルの角に照明をつけて旗のように見えるようにしたもののようです。マーライオンの右側にある高層でない建物はフラトン・ホテル(Fullerton Hotel)という高級ホテルですが、A Walking Tour, Singapore(by G. Byrne Bracken, Times Editions)という本によれば、日本がシンガポールを占領していた間には、このホテルの正面に何本かの柱が立てられて、略奪などの罪で処刑された罪人の首が柱の上にさらされていたそうです。日本軍の残虐さを物語るエピソードですね。

下の写真の正面はマリーナ・ベイ・サンズ、左側の花弁のような建物は、アート・サイエンス・ミュージアムです。

下はシンガポール川をはさんで、マーライオンの対岸に位置するエスプラナード・シアター・オン・ザ・ベイで、中にはコンサートホールや劇場が入っていますが、形がドリアンのような感じなのが大変ユニークで、特に夜景は透明なドリアンという感じで大変きれいでした。

この建物の横を昼間歩いていると、トレードマークが雪印(メグミルク)みたいでHOKKAIDOという名称のアイスクリーム屋さん(パクリブランドの感じ)が店を出していました。

エスプラナードの正面では、霧のような噴水がユニークかつ、涼味満点でした。

シンガポールの銀座通りという感じのオーチャード・ロードもブギスから2km位のところにあります。右手に見える彫刻は、ニキ・ド・サンファル(Niki de Saint Phall)の「夢を見るための機械」(La Machine A Rêver 、正面からの画像はこちらですhttps://www.flickr.com/photos/25802865@N08/29897018324 )です。どこかで見た感じがすると思われた方もいらっしゃると思いますが、この彫刻家はパリのポンピドゥーセンター前の噴水の彫刻(Stravinsky Fountain、画像はこちらですhttps://www.atlasobscura.com/places/the-stravinsky-fountain )も制作した方のようです。道路に本格的な現代彫刻が飾られているというのも日本ではちょっと考えられないと思いましたが、なんとこの彫刻家による「会話」という作品が立川市の「ファーレタチカワ」の一部として展示されているようです。

下の写真はブギスから1kmくらいのところにあるリトル・インディアの人気のベジタリアン料理店、アナンダ・バワンです。この店は1924年開業のシンガポールで一番歴史の長いインディアン・ベジタリアン・レストラン・チェーンだそうです。地下鉄のリトル・インディア駅の近く(駅から見て、テッカ・センターというスーパーの裏側)にありますが、同じチェーンの店が、リトル・インディア内で500mくらい離れた場所にある、巨大な24時間営業のスーパーであるムスタファ・センターの近くなど市内に5カ所あるそうです。

シンガポールで衛生状態のいいレストランかどうかは簡単に見分けられるようです。上の写真でドアにWELCOMEと書いてある部分の右上の掲示板が衛生状態を示しているようです。この部分を見やすいように拡大したのが、下の写真ですが、この店の場合にはちょっと見づらいですが、「A」ランクと表示されています。

この掲示の上部には、白い字で「Excellence in Cleanliness & Food Hygiene(清浄度および食品衛生が優秀)」と書かれているようです。この評価は環境省による公的なもので、「A」という評価は、清浄度および食品衛生評価基準の85%以上に適合しているため最高水準にあることを示しているようです。70%から84%に適合している場合には「B」と表示された緑色の掲示板が出されるようです。Bの場合には、AのコメントのExcellence(優秀)の部分がGood(良好)に変わるようです。以下「C」(50%から69%)、「D」(40%から49%)という評価もあるそうですが、ネット情報によれば、「C」とか「D」などとわざわざ表示している店はほとんどないようです。どうも、この評価を掲示する義務はないようで、「A」、「B」と表示していないということは、それほど衛生状態が良くないということのようです。さらにガイドブックなどに載っているレストランの評価が知りたい場合には、Search Track Recordsという検索サイト(https://eservices.nea.gov.sg/TR/、最初に、表示されている画像の文字を入力するページが現れますので、指示に従って入力すると、レストラン名を検索できるようになります)でレストラン名を検索すると評価が分かります(2018年4月29日)。

「風景写真アルバム」に戻る 最初のページに戻る