シンガポールのシルバーシート

シンガポールの地下鉄(MRT, Mass Rapid Transit)のシルバーシートは、車両内の特定の場所にあるのではなく、すべてのシートの端がシルバーシートとなっているようです。そのため、一般の乗客はシートの中央寄りから座っていくようです。旅行サイトによるとシンガポールでは50歳位以上の人がいると乗客は積極的に席を譲ってくれるそうです。また、障害者、妊婦、老人などはどのドアから乗ってもシルバーシートがあるので、便利だと思います。日本のシルバーシートが有名無実化していて、若い人がシルバーシートを占拠してもほとんど譲る様子を見せないのとは大違いという気がします。友人の米国人のクレイグさんが日本に来て最初に感じたのは、シルバーシートでも老人に席を譲る人が少ないことと、寝たふりをするらしい人が多い点でした。そのためクレイグさんが最初に覚えた日本語は、tanuki neiri となぜか、nekojitaでした。

上の車両のように、Reserved Seating(優先席)と書かれた青いステッカーが両端の座席の上の壁面に貼られている場合と下の車両のように、座席が赤く色分けされて、そのすぐ上に、イラスト付きのステッカーが貼ってある場合がありました。ちなみに、赤いステッカーには、Show your care. Offer this seat.(心遣いを示して、この席を譲ってください) #StandUpStacey(立っているステイシー)と書かれています。イラストの女の子はステイシーちゃんいう名前のようです。


シンガポールの地下鉄は新しいこともあって大変立派で、全駅にホームドアが設置され、上の写真のように吹き抜けになった駅が結構ありました(上の駅は、Kent Ridge駅です)。

バス路線も非常に発達していて、1つの停留場に色々な行き先のバスが通ります。運賃は地下鉄・バスのプリペイド・カードであるイージー・リンク・カード(EZ-Link カード)で支払うことができます。またSG BUSというアンドロイド・アプリは、現在地から近い順にバス停を調べてくれて、そのバス停に停車するバスが何分後に到着するかを見ることができるため大変便利です。上の写真は2階建てバスの2階の一番前の席から、到着するバス停を写したものです。1つのバス停に色々なバスが通るため、自分が乗るバスが来たら、写真に写っている女性のように手を上げる必要があるようです。降りる乗客がいないバスは、バス停に手を上げている人がいない場合には通過するようです。無駄に止まることがない合理的なシステムだと思いました(2018年4月29日)。

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