夕暮れの三宝寺池

東京都練馬区にある石神井公園内の三宝寺池で2019年1月に写した写真です。夕日が沈むのを眺めるためなのか、結構寒い中、何人かの老人が静かにベンチに腰掛けていました。この池はかつては、井の頭公園の井の頭池、善福寺公園の善福寺池とともに武蔵野三大湧水池の1つでしたが、周辺の宅地化のために湧水は失われて、現在では地下水をくみ上げて池を満たしているそうです。北原白秋は、「三宝寺池」という詩を書いていますが、この詩は5つの段落から構成されていて、すべての段落の1行目は「閑(しず)けさよ、三宝寺池・・・」で始まっています。都会の中の公園とは思えない静けさが大変印象的でした。

低地にある三宝寺池は、池の周りにある三宝寺、厳島神社、氷川神社、宇賀神社などの森に囲まれていてます。中央に見える神社は厳島神社のようです。

石神井公園といえば、貸しボートのある石神井池の方がよく知られていますが、こちらは人工の池で北側には高級住宅が並んでいます。正面の高層ビルの辺りに最寄り駅の西武池袋線・石神井公園駅があります。


石神井池の中の島から池の北側に渡る橋からも夕日が沈むのが見えました。

池の南側は公園になっていてますが、右側に写っている水中モニュメントは彫刻家の三澤憲司氏による「羽衣」だそうです(2021年2月28日)。

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