テニスがうまくなりたい方に

2月11日に亜細亜大学1日テニスクリニックに参加して、テニス上達の秘訣をいくつかお聞きしてきましたので紹介させていただきます。亜細亜大学では毎年2回程度、一般のテニスファンを対象に、テニスクリニックを開催しています。講師は、硬式テニス部監督の堀内昌一助教授です。堀内監督は、全米大学テニス選手権(NJCAA)のシングルス・ベスト8という輝かしい戦歴を持つだけでなく、全日本大学テニス王座決定戦などの大学対抗戦で男女とも優勝または第2位を続けているという強豪、亜細亜大学硬式テニス部の育ての親です。このクリニックでは、参加者がグループに分かれて、ほぼ参加者2人に1人の割合で、硬式庭球部(男子)と女子ローンテニス部のみなさんがコーチをして下さるという、一般のテニススクールでは考えられない密度の濃いレッスンを受けることができます。ただ、参加希望者が多いために、参加するためには、抽選に当たる必要があります(今回の倍率は3倍くらいだったそうです)。

@ストロークの基本1・・・相手がボールを打ったら、すぐにその場で上半身は打つ態勢に入り、それから動き出す。つまり、右ききの人がフォアハンドを打つ場合だと、まず上体を右に向けてから、ボールの落下点に向かって走り出すということです。アシスタントコーチのEric Hakan氏(エリック・ハーカン氏、ヨーロッパジュニア選手権で3位、ATPランキング275位という戦績を残されています)は、「Set up and move」と表現していました。テニスの初心者は必ずと言っていいほど、ボールの落ちる位置まで走っていってから、ラケットを引くので大体振り遅れるようです。かなりうまくなっても、この基本が身についていない人が多いようです。私も、クリニックのたびに指摘されて気を付けるのですが、しばらくすると元に戻っていることがあります。

Aストロークの基本2・・・ストロークでは左手の処理が大切。フオアハンドストロークでは、フォワードスイング(つまりボールをめがけてスウィング)を始める前までに、左手はボールの方向に(またはアガシのようにネットと平行に)ボールの高さに伸ばした状態にする。こうすると、肩が入るため、上体の回転によってスウィングすることができるようになる。バックハンドでは、スウィングを始める前には、左手はラケットのスロートをつまむ(シングルハンドストローク)感じですが、フォワードスウィング中は、左手は後ろ(ネットと逆側)に引いていき、ちょうど両手を開いていく感じにするくことが大切だそうです。

Bボレーの基本・・ラケットをボールの高さに構えて、身体全体が前進する力で打つ。力がよく伝わるように、インパクトの瞬間にラケットを固定する感じ(スウィングはしない感じ)で打つ。ほとんどの人が最初はスウィングして打とうとするようです。

C練習は、必ずミニテニスから始める・・・
コートに入っていきなりストロークを始める人がいますが、プロは必ずミニテニスから始めるそうです。ミニテニスというのは、サービスラインの内側だけを使ってテニスをすることです。準備体操になるのはもちろんですが、トップスピンの場合はボールの飛んでくる方向とラケットを振る方向が違うため、打点の感覚がつかめるまでに時間がかかるのではないかと思います。今回、堀内監督が指摘していた、もう一つのミニテニスのメリットは、サービスラインの辺りから打つ場合というのは、シングルスではチャンスボールであり、これをしっかりと角度を付けて打つことができればかなり強くなるとのことでした。

Dサーブ/ストローク/ボレー(スマッシュ)/ウィニング・プレーという四つの要素をバランスよく練習する・・・ウィークエンドプレーヤーは、ストロークばかりを練習する傾向があるそうですが、試合で得点を取るために必要な上記の四つの要素をバランスよく練習する必要があるとのことです。ウィニング・プレーというのは、相手をコートの外に追い出した場合や、浅いボールが帰ってきた場合に、相手が打ち返せない場所にストローク(またはボレー)を打つ技術のことです。

テニス技術のことは、以上で終わりですが、このクリニックではトップクラスの選手と打ち合ったり、これら選手のプレーを見ることができるというのも非常に有益でした。また、硬式庭球部とアジア女子ローンテニス部の皆さんの心遣いが行き届いているため、楽しい思い出になりました。

偶然なのですが、3月20日(土)の4時から8時まで、JR五日市線の武蔵引田駅の近くの亜細亜大学日の出校地テニスコートで「ナイター1日テニスクリニック」が開催されるという手紙が今日届きました。雪のため、途中で中止になった前回の参加者を対象にした先着順申し込みですが、締め切りが明後日の18日と日程が迫っているため、前回の参加者以外でも、キャンセル待ちで参加できるかも知れません(問い合わせ先は、亜細亜大学学生センター学生生活課「ナイター1日テニスクリニック」係金子様、電話:0422-36-3264です)。私もさっそくファックスで申し込みました(99年3月16日)。

追伸:3月20日のクリニックは雨で中止になったのですが、4月29日(みどりの日)にも開催されるという案内状が本日届きました。開催場所、問い合わせ先は前回と同じで、申し込み期限は4月23日です。時間は午前10時から午後4時までで、これまでの経験では、へとへとになります。参加費は、6,000円です(99年4月17日追記)。

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