東京の桜の名所、千鳥ケ淵公園で2001年4月中旬に撮った写真です。靖国神社から皇居のお堀沿いに1kmくらいこんな感じの細い公園が続いています。お堀の対岸は、日本武道館もある北の丸公園です。当日は大変な人出で、ちょっと混んだ電車の中くらいの混雑でした。
ボート乗り場の行列も200mくらい続いていました。
千鳥ケ淵公園沿いにある「フェアモントホテル」も、気取った雰囲気の普段とは違って屋台を出していました。Yumi
Matsutoya の Reincarnation という CD の最後の美しいバラード調の「経る(ふる)時」という曲はこのホテルのティールームのことを歌っていると私は確信しています。その歌詞を下にご紹介します。
窓際では老夫婦が/ふくらみだした蕾(つぼみ)をながめてる/薄日の射す枯木立が/桜並木であるのを誰もが忘れていても/何も云わず
やがて花は咲き誇り/かなわぬ想いを散らし 季節はゆく
二度と来ない人のことを/ずっと待ってる気がするティールーム/水路に散る桜を見に/さびれたこのホテルまで
真夏の影 深緑に/ペンキの剥げたボートを浸し/秋の夕日細く長く/カラスの群はぼんやり/スモッグの中に溶ける
どこから来て どこへ行くの/あんなに強く愛した気持ちも憎んだことも/今は昔/4月ごとに同じ席は/うす紅の砂時計の底になる/空から降る時が見える/さびれたこのホテルから
ただ、お堀端をしばらく歩くと、首都高速道路が数メートルに迫ってきて、そのまま最後まで高速沿いに歩くことになります。公園を出て、高速道路のトンネルをまたいで
U ターンすると、この写真の左側の高台を戻ってくることができます。そのまま歩くと、竹橋、大手町に出ます。
ここは、竹橋と大手町の中間くらいの場所で、気象庁の近くです。皇居を取り巻く内堀通りは日曜になると自転車道路になり、自転車も貸してくれるため、誰でも皇居の周りを自転車で走ることができます。ただ、信号は普段通りらしく、誰も横断しないのに、監視員がいて、サイクリストは信号を守らされていました。これは、信号が変わってサイクリストが一斉にスタートしようとしているところです。右手はお堀で、その対岸は皇居(東御苑)です。左端のビルが東京消防庁、次の白いビルが「かるがも」の池がある三井物産本社ビル、次のネズミ色のビルが三和銀行の本店、中央の白いビルがマルハの本社ビルです(2001年8月20日)。
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