霧の北山崎

2005年7月の梅雨時に訪問した、三陸海岸(陸中海岸国立公園)の北山崎です。この海岸が位置する田野畑村のサイトによれば、「陸中海岸の中心的スポットである北山崎は平成11年8月に財団法人日本交通公社が公表した全国観光資源評価の自然資源・海岸の部で、国内で唯一最高ランクの特A級に格付けされた、名実ともに日本一の景観を誇る海岸です」とのことですが、確かに、松島なんかよりははるかに印象的な海岸でした。残念ながら、雨に霧という最悪の条件でしたので、何百段かの階段を下りて、第二展望台まで行って2-3枚だけ写して帰ってきました。雨がひどかったのと、お昼時だったので、「北山崎レストハウス」という座席数450というレストランに入りましたが、お客は私一人だけでした。ここで、「いちご煮丼」(ウニとアワビの卵とじが載った、親子どんぶりのような感じの料理、値段は1,000円)という、変わった名前の丼物をいただきました。お店の方によると、ウニの卵とじの見かけが、果物のいちごにいているため「いちご煮丼」と名付けたそうです。これはなかなかおいしかったのですが、私にはウニとイチゴでは色が違いすぎるような気がしました。料理の名前を確認するために、このレストランに電話してみたところ、都会で売られているウニはミョウバンで処理されているが、ここのウニは、そのような処理はしていないのでお勧めであるとのことでした。ウニ丼は大きさによって、1,800円から何種類かあるそうです。ウニとイクラが半々ずつ載った磯丼は2,000円からだそうです。観光地にしては、良心的な価格設定だと思いました。

同じく三陸海岸の「浄土ヶ浜」です。宮古市にあり、同市のサイトによれば、「浄土ヶ浜の地名は、天和年間(1681〜1684)に宮古山常安寺七世の霊鏡竜湖(1727年没)が、「さながら極楽浄土のごとし」と感嘆したことから名付けられたと言われています」とのことです。北山崎では海岸まで下りられませんでしたが、ここでは海岸まで下りることかできました。北山崎は、絶壁と荒々しい波のために、力強い、男性的な場所という印象を受けましたが、浄土ヶ浜は、岩は荒々しいのですが、波が静かだったこともあって、静かで女性的という印象を受けました。

ウミネコが浜で羽を休めていました。

(2005年8月28日)

「風景写真アルバム」に戻る 最初のページに戻る