杉並区のガンディー像

杉並区の荻窪駅から歩いて10分ほどのところにある杉並中央図書館の横には、インド独立の父と呼ばれ、非暴力主義の政治指導者で、ヒンドゥー教とイスラム教の宗教対立のために暗殺されたガンディー(マハトマ・ガンディー、1869―1948)の像が立っています。この像は、2008年11月に、インドのガンディー修養所再建トラスト(Gandhi Ashram Reconstruction Trust)という団体から送られたもので、日本では初めてのガンディー像だそうです。また、この像は、杉並区の民間団体、日印交流協会の有志がこの団体に寄付をしたことの返礼でもあるようです。

像の左側の石版には、七つの大罪・・(1)汗なしに得た財産、(2)良心を忘れた快楽、(3)人格が不在の知識、(4)道徳心を欠いた商売、(5)人間性を尊ばない科学、(6)自己犠牲を伴わない信心、(7)原則なき政治、というガンディーの教えが日本語、グジャラート語、英語で記されています。

また、中央図書館では、ガンディー修養所再建トラストから寄贈された図書を中心にして、ガンディー・チャンドラ・ボーズ関係資料の常設展示も行っています(特別のお許しを得て、図書館内部を撮影させていただきました。どうもありがとうございました)。

また、杉並区には、インド独立の英雄とされているチャンドラ・ボーズの遺骨が、丸ノ内線東高円寺駅近くの蓮光寺に安置されていて、戦後故インディラ・ガンディー首相など多数の印度の政府要人が訪問しました。蓮光寺内には、下の写真のようにチャンドラ・ボーズの胸像も建てられています。

ガンディーとは関係ありませんが、図書館となりの、荻窪体育館の場所に以前建っていた杉並公民館は、「水爆禁止署名運動杉並協議会」が拠点としていた場所であり、現在では世界的な広がりを持っている原水爆禁止運動発祥の地です。このため「公民館跡地記念碑--オーロラ」が立っています。

(2010年2月13日)

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