猿も橋を渡る

2012年10月に生まれて初めて上高地を訪問しました。有名な河童橋(かっぱばし)を訪問したところ、30頭以上の猿の群れが現れ、橋の補強のためのワイヤーを伝って対岸に渡りました。猿に食べ物を与えないようにとの立て看板が多数あり、パンフレットにも必ず記載されているため、このマナーが徹底しているせいか、猿は人間に無関心なようで、ごく近くまで接近しても人間のことは無視しているようでした。橋の上で大騒ぎしている人間も全く気にしていないようでした。下の写真を撮るために1m以内にまで接近したにもかかわらず、母猿は気にする様子もなく(小猿はこちらにちょっと目を向けましたが)悠然と歩いていました。

下の写真は河童橋の北側(最初の写真では対岸になります)から南東側の山を写したものです。おそらく左側の山が標高2,449mの六百山(ろっぴゃくざん)だと思います。河童橋周辺の標高は1,500m程度、河童橋と六百山の地図上の直線距離が約1.3kmであることから考えると、仰角(見上げる角度)は36度ということになり、かなりの角度で見上げることになることが分かると思います。

河童橋のすぐ上流からの眺めですが、一番奥のやや白みがかったV字型の部分の左寄りで一番高く見える頂はジャンダルム(3,163m)で、そこから少し右寄りで、距離の関係から下がったように見える平らな部分が、この辺りで一番高い奥穂高岳(3,190m)、V字型の一番右端の細くなっている部分の先端が前穂高岳(3,090m)のようです。山の眺めのすばらしさに加えて、梓川(あずさかわ)の水の透明度が高いことなど、付近を散策するだけで、山岳地帯の自然を満喫することができました。

下の写真は早朝に河童橋と下流の大正池の中間にある田代湿原で写したものですが、明け方に気温が零下になったため霜が下りしてました。

田代湿原から大正池に向かう遊歩道沿いの池を写した写真ですが、表面がチョコレート色に凍結しているのが面白いと思いました。

大正池は予想していたよりも立ち枯れした木の数が少なかったため、ちょっと拍子抜けしました。

下の写真は上高地帝国ホテルですが、古い建物がよく整備されているので感心しました。

ホテルの内部の暖炉もいかにも山のホテルという感じでした。

(2012年12月12日)

「風景写真アルバム」に戻る 最初のページに戻る