大橋ジャンクションへの接続道路

東京の渋谷と東名高速道路を東西に結んでいる首都高速3号渋谷線と、山手通り(環状6号線)の地下を南北に走っている中央環状線を接続しているのが大橋ジャンクションです。ジャンクションとは2つの高速道路の接続部分で一般道への出入り口がないものと日本では定義されているようです。目黒区大橋1丁目にあるため大橋ジャンクションと呼ばれています(最寄駅は東急田園都市線の池尻大橋です)。この写真は地上35mを走っている首都高速3号渋谷線と大橋ジャンクションを接続している4本の道路を、首都高速3号渋谷線の下の辺りから2016年4月に写したものです。上段の2本がジャンクションからの出口で、左側が渋谷方向、右側が東名方向への出口となります。下の2本はジャンクションへの入口で、左側が渋谷方面からの入口、右側でコンクリートの構造物の上を走っているのが東名方向からの入口です。

上の写真はすぐ後ろを流れている目黒川にかかる万代橋から写したジャンクション本体です。魚眼レンズを使ったこともあって小さく見えますが、中には1周400mのループが4段入っていて、一番下の部分で地下36mを走っている中央環状線と接続しています。そのため、このジャンクションを通過する車は71mの高低差を一周400mのループ、より正確にはスパイラル(らせん)を2回回ることによって上り下りします。スパイラルが(上から見ると)円形で、勾配がスパイラル部門に限られているとすれば、車は半径63mで11mごとに1m上下する(内部の壁面には勾配は7%と書かれていましたので、実際には14mごとに1m上下するようです。走ってみるとスパイラルへの接続道路部分も傾斜しているようですので、スパイラル内部の傾斜はこれよりゆるやかなようです)急勾配のスパイラルを走行することになり、制限速度は40km/hとされています。この壁面のデザインにはローマのコロッセオのイメージが取り入れられているそうです。よく見ると屋上や最上階の床面から辺り張り出した帯の部分がスパイラル状に傾斜していることがわかります。

ジャンクションの中央部は空洞でサッカー場になっていました。

ジャンクションの屋上は「目黒天空公園」という公園になっています。サッカー場の写真で、左側の高層マンションの下の辺りのジャンクションの屋上を写したのがすぐ上の写真です。この場所から右側に上って行くと、写真中央の最高地点まで行けます。屋上の傾斜もスパイラルの傾斜と同じになっているため、いかに急勾配であるかが分かります(2018年4月29日)。

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