「ウィンドウズ2000」では ISDN は使えません

2000年3月10日に「ウィンドウズ2000」がプレインストールされた(工場でインストールされた)パソコン(以下ではPCと表記します)を買いました。ひまをみつけて、設定やらインターネットへの接続やらをやってきたのですが。一番困ったのは、「ウィンドウズ2000」に対応した、ISDNのターミナルアダプターがないということです。

これまで使っていた NEC のAterm シリーズ、 IDSN ターミナルアダプター(IT65 DSU)は、「ウィンドウズ2000」に対応しておらず、NEC の「Windows 2000サポート情報」によれば、「対応予定時期」は、2000年5月となっています。このサポート情報では、データポートによる対応は可能であると書いてありますが、データポートに接続したとたんにPCはクラッシュしました。

2カ月近く接続できなくなる可能性があるのは困ると思って、3月31日に秋葉原のラオックス・コンピュータ館に行って店員の方に、「ウィンドウズ2000」に対応したターミナルアダプターはないかどうかをお聞きしてみました。その店員さんは、店に置いてある全部の商品を調べて下さった結果、対応している商品はないということを教えて下さいました。ラオックスの店員の方が、「ウィンドウズ2000」を購入した個人ユーザーならかなりの割合で直面するであろう問題について初めて質問を受けたらしいところをみると、「ウィンドウズ2000」を導入している個人はまだ少ないのかも知れません。

最終的に、対応ソフトが入手できるまでは、現在使っているターミナルアダプターのアナログポート(電話線を接続するところ)に接続して、普通の電話線と同じ速度でインターネットを利用することにしました。

「DVD」 も使えません

コンパック・コンピュータが最近始めたダイレクトセールスで買ったのですが、DVDも使いたいと言うと、「ウィンドウズ2000」はまだ DVDに対応していないため、付けることはできないということでした。これ以外にも、日本語ワープロのATOK 13もジャストシステムのサイトから対応ソフトをダウンロードしなければ使えず、キヤノンの最新型のプリンターのドライバーもダウンロードする必要がありました。コンパックのシステムはかなり前から「ウィンドウズ2000」への対応のために準備していた感じで、デルコンピュータ、IBMなどの対応も早いことから、アメリカのメーカーは「ウィンドウズ2000」への対応は早いようです。これに対して日本のメーカーは対応が遅れているようです。

私が「ウィンドウズ2000」プレインストールPCを買ったのは、フランス語の入力が簡単にできるようになるという話からでしたが、こちらの方は、さすがにうまく対応できていました。しかし、「ウィンドウズ2000」に対応した周辺・端末機器を見つけるのはけっこう大変だということは頭に入れておく必要があるようです。「ウィンドウズ2000」はあと半年くらいして各メーカーが対応するようになってから導入されるのが賢明かもしれません(2000年4月1日でも本当の話です)。

最近ではほとんどの周辺機器が使えるようになりました

2001年2月4日、11日追記・・・現在では市販されているほとんどの周辺・端末機器が使えるようになりました。ウィンドウズ2000は「タスク・マネージャー」という機能のために、ウィンドウズ98やMEに比べてはるかに安定性が高く、一つのアプリケーションが停止(クラッシュ)してしまっても、コンピュータ全体が止まることは皆無に近いようです。そのため、これからパソコンを購入される方は、あまり価格に差がなければ、ウィンドウズ98やウィンドウズMEがインストールされているものよりも、ウィンドウズ2000がインストールされているものの方をお勧めします。

2月7日にマイクロソフトは、次世代 OS(オペレーティングシステム、例えば、ウィンドウズ、Linuxなど)である「ウィンドウズ XP」(同社では XP は experience、つまり経験、体験の意味だと説明しているそうです、このOS はこれまでは、「ウィスラー(Whistler)」というコードネームで呼ばれていたものです)を今年(2001年)半ばに発売することを明らかにしました。これまでは2001年後半とされていた発売時期が、いく分早められたようです。「ウィンドウズ XP」だけでなく、さらに次の世代の「ブラックコム(Blackcomb、コードネーム)」もウィンドウズ2000と同じ処理方式を採用するようですので、今からウィンドウズ2000を採用しておいた方が、上位システムへの更新(アップグレード)が容易になると思います。というのは、ウィンドウズ98やME と ウインドウズ 2000では、処理方法にかなりの差があるため、ウィンドウズ98やME がインストールされた PC に ウィンドウズ 2000をインストールするのはかなり大変で、ウィンドウズ 2000をインストールした場合に正常に機能することを保障していないメーカーもあるほどです。新たに PC を買うときには、少なくともその辺は確認しておく必要があるのではないでしょうか(2001年2月4日、2月11日追記)。

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