日立製作所 中央研究所の日曜日の午後

東京都のJR国分寺駅から10分ほどのところにある日立製作所 中央研究所内にはすばらしい庭園があり、桜の季節(4月の第1日曜日)と紅葉の季節(11月の第3日曜日)の年2日だけ一般に公開されています。上は2013年11月17日の公開日に研究所の野外ステージの観客席で写した写真です。大半の人が同じ方向を向いているのがジョルジュ・スーラの『グランド・ジャット島の日曜日の午後』という有名な絵に似ているため、似たようなタイトルを付けました。

研究所の敷地は20.7万平方メートルと広大で、庭園も1万平方メートルあります。庭園の中心となるのは下の写真の「大池」です。大池には白鳥が2羽飼われているようですが、この2羽は飛べないようです。

池のほとりで写真を写しているとなぜか白鳥が近付いてきました。するとすぐに子ども達が集まってきて、白鳥に草などを差し出しましたが、人間になれているのは驚きでした。

研究所の建物は台地の上にあり、大池は傾斜地を下りた所にあります。この傾斜地は「夕方の散歩」でご紹介した国分寺崖線の一部です。崖下にはやはりわき水がありました。

わき水から池に集まった水は、池から下の写真の水門を通って研究所の南側を通るJR中央線の下をくぐって市街地に流れて行きますが、研究所の近くで恋ヶ窪が源流となった小川と合流して、野川となりますので、ここが野川の源流の一つということになります。

研究所の建物は日立らしく落ち着いたたたずまいでした。

中央研究所の初代所長であった馬場粂夫(ばばくめお)氏が研究者は独創的な研究をするために「変人」であるべきと述べたことから、研究所の正門から研究所の建物に向かう通路にかかる橋(下の写真)の名前は「変人橋」と名付けられましたが、その後同じ読み方ですが、より当たり障りのない名称である「返仁橋」に改称されたそうてす。

下が正門ですが、黄色のジャンパーをお召しの方が庭園公開のために休日出勤された職員の方のようです。

(2015年2月8日)

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