チリ在住の村瀬加奈子さんが「クイズ”ひつまぶし”」に「ランクイーン」を付けてくださいました

チリ在住の村瀬加奈子さんが、このホームページの記事にランキングを付けて、3位までをメールでお知らせ下さいましたので、皆様にもご紹介させていただきます。村瀬さんは、名古屋市のご出身ですが、現在はチリの首都、サンチャゴから車で1時間の海岸リゾート地、ビニャ・デル・マル(「海外沿いのワイン村」という意味で、下に写真を載せました)という街にお住まいで、隣のバルパライソ市の米国系企業にお勤めで、まだ24歳とお若いにもかかわらず、知性と行動力を兼ね備えたスーパー・レディーです。今年(2009年)10月にお仕事の関係で一時帰国されたときに、東京で開かれたある会合でお会いしましたが、その時にわたしがこのホームページの宣伝をさせていただいたため、見てくださったようです。村瀬さんは、あらゆることに興味をお持ちのようで、また、短期間でホームページをごらん下さったにもかかわらず、わたしが結構エネルギーを注いだページや、一番うまく撮れたと思っている写真を探し当てて下さったりのには驚かされました。そんなわけで、ホームページの宣伝を兼ねて、ご本人のお許しを得て、メールをご紹介されていただきます(ご本人の書かれた部分は濃紺で表示しました)。途中に《わたしの勝手なコメント》を付け加えさせていただきました。


お久しぶりです。クイズひまつぶし(名古屋出身の私には、どうしても”ひつまぶし”としか読めません)を毎日愛読しております。

愛読していただいただけでなく、ランキングまで付けていただいてありがとうございます。「ひつまぶし」(ウナギの蒲焼を細かく刻み、小ぶりなおひつに入れた飯に乗せて出される、名古屋の名物料理のことで、「まぶし」は散りばめる意味の「まぶす」からとする見方が大勢だそうです)のような高級料理と混同していただいて光栄です。実は、東京生まれの方からも、同じことを言われたことがあります。仮名で書くとかえって読みにくくなることもあるようですね。》

<Ranking Ranqueen>
好きな記事ランキング
1位 「インクが見えなくなるまで確実に書ける極細ボールペン」
2位 「ダイヤモンドと消しゴムをいっしょに扱っている商店」
3位 「わたしがベジタリアンになることにした五つの理由」

ランキングのキングの部分をクイーンに入れ替えたRanqueenという言葉を考え出されたのでしょうか。salesmanやchairmanは「性差別的」なので、man の部分をpersonに置き換えることがあるのは知っていましたが、この言葉は初めて見ました。ちなみに、辞典にはまだ載っていないようです。「インクが見えなくなるまで確実に書ける極細ボールペン」が1位になったのは、おみやげにこのページで取り上げたボールペン、パイロットの「ハイテックC(HI-TEC-C)」を数本差し上げたことも関係しているではありませんか。わたしはボールペンセットを村瀬さんにプレゼントしたつもりだったのですが、村瀬さんはチリに戻られると、オフィスの皆様に配られたそうですね。さらに、このボールペンがオフィスで大人気になったというご連絡をいただきましたね。パイロットコーポレーションの方が聞かれたら、大喜びしそうな話です。同社は全世界に輸出を検討されるといいのではないでしょうか。今度、チリに輸出されているのかどうか聞いておきます。この記事でもちょっと触れましたが、前の会社の英国人の同僚が日本に来たときにも、おみやげにこのボールペンを差し上げたことがありました。その若いイギリス女性は、確か "I'll treasure them."(たぶん、「大切に使わせてもらいます」という感じだと思います) とおっしゃって、ほかの方には差し上げなかったようでした。このイギリス女性と比較しても、村瀬さんは、とてもfriendlyな方であることが分かりますね。2位の「ダイヤモンドと消しゴムをいっしょに扱っている商店」と3位 「わたしがベジタリアンになることにした五つの理由」は、このホームページの中でも、最も力を入れて書いた文章に含まれますが、短時間で、こちらが見ていただきたいと思っているページを正確に探り当てていただいたので、驚きました。いただいた葉書には、「私もベジタリアンになろうかなと思いました」と書かれていますが、ベジタリアンになることをお勧めします。

好きな写真ランクイーン
1位 みぃちゃん
2位 50. 馬橋公園の桜(2005年8月28日)
3位 47.日曜日の各駅停車(2005年8月28日掲載)


みいちゃんの写真、Mi-chan no goaisatsu を写したのは、実はかみさんです。あれだけたくさん写真を載せていながら、全部で3枚しかないかみさんの写真が1位になるとは、くやしい限りです。かみさんは、あれは、Mi-chanとの親密な関係があるから写せた写真だと自慢していました。それに対して、私の写真はどれも、人間的なつながりがなくても撮れるものなので面白くないとこき下ろされています。ちなみに、表紙のFlying Mi-chanのデッサンを描いたのもかみさんです。かみさんは小学校時代に描いた絵が、北海道では超メジャーな北海道新聞の、よりによって全道版に載ったほどの才能の持ち主です。「馬橋公園の桜」は自分でも気に入っているのですが、いままで誰も評価してくれなかったので、ほかの人から見るとなんてことない写真なのかなと思っていました。「日曜日の各駅停車」の方は、自分でも一番うまくいった写真ではないかと思っている写真です。先日あるイギリス人の写真家が主催している写真教室に参加しましたが、そのとき、最近写した中で一番自信のある写真を提出するように言われたので、提出した写真が「日曜日の各駅停車」でした。その写真家は、この写真を見て This is a great picture. とお世辞を言って下さいました。お世辞とは分かっていても、最近写真をほめられたことがなかったため、悪い気はしませんでした。》

クイズひつまぶしのアップデート、・・・(省略)・・・楽しみにしております。・・・(以下省略)・・・


メールの話はここまでですが、名古屋ご出身の24歳の女性がなぜチリで働かれるようになったのかに、ご興味をお持ちの方も多いと思いますので、村瀬さんからお聞きしたお話をご紹介させていただきます。

村瀬さんは高校時代から語学が堪能で、2003年には、朝日新聞主催の「朝日ニッケ英文エッセーコンテスト」で、応募者5,265人中、優秀賞(10人)に次ぐ「入選」(10人)を受賞し、2004年には、「日本・スペイン文化経済交流センター エクステンション」主催の「第3回エクステンション 高校生スペイン語スピーチコンテスト」で第2位を受賞されました。村瀬さんは、英語のメールマガジンを発行されていますが、アメリカ人の日英翻訳者に、その一つを見ていただいたところ、ちょっと宗教っぽい感じがするが、英語はperfectだとおっしゃっていました。何十年も英語を勉強してきたのに、英語を書いて、ネイティブ・スピーカーにチェックしていただくと、必ず訂正される私からすると、これはすごいことだと思います。

中南米のほとんどの国を3カ月間かけて一人で訪問

チリで働かれるようになったのは、中南米のほとんどの国を、3カ月かけて一人で旅行されたことがきっかけで、日本に戻ってきたところで、チリで働くという話が来ていて、その話に乗ったというお話でした。旅行の詳細についてお尋ねしたメールに対する、お返事のメールを次にご紹介します。


旅行期間:2008年11月から2009年3月(5カ月)<<このうち中南米は3カ月間>>
訪問先:23カ国 ・・・・アメリカ、
ブラジル、ウルグアイ、パラグアイ、アルゼンチン、チリ、ボリビア、ペルー、エクアドル、コロンビア、ベネズエラ、パナマ、コスタリカ、ニカラグア、ホンジュラス、エルサルバドール、グアテマラ、イギリス、スペイン、アラブ首長国連邦(ドバイ)、インド、タイ、香港
宿泊形態:お友達の家(AIESEC)
交通:ワンワールド世界一周チケット(飛行機、長距離バス)
旅の目的:世界の親善大使になること(滞在地で日本や世界についてのプレゼンテーションと、寿司パーティをするなど。)

AIESECについて: http://www.aiesec.jp/ ・・・・海外インターンシップ
<<インターンシップとは、学生が一定期間企業等の中で研修生として働き、自分の将来に関連のある就業体験を行える制度のことだそうです>>を通して、「国際的な視野に立ち、且つ自国の社会や人々の発展と成長に貢献しうる人材を世に送りだす事」を目的としたNPO団体です。世界大戦後、どうやったら若者が平和な社会を築くことができるかという観念から始まり、現在では世界100カ国以上にネットワークがあります。私はこの団体を通して、ブラジルでサンバコンサートの企画・広報インターンシップに携わらせていただきました。その後一人で旅行したのですが、現地のAIESECの方々にお世話になって頂いたため、あまり一人という感じはしませんでした。

ゴキブリバスや、ラテン男に誘拐されそうになったり、早朝誰もいない田舎道や、イスラム国でのミニスカート、パスポート忘れて飛行機乗り過ごしや、きりがないほど笑い話があります。
そして、南米のカーニバルの熱気、カリブ海の美しさ、イスラム国の神秘、そして現地の出逢いが、現在の自分に反映されているのでしょう。
ちなみに、一番美味しい話は秘密です。


以上が、メールの抜粋です。この旅行のきっかけは、AIESECを通して「ブラジルでサンバコンサートの企画・広報インターンシップ」をしたことのようです。おじさんからみると、若い日本女性が、届け出のないのものを含めると殺人件数が世界最大とみられている(犯罪件数でみる世界)コロンビアのような国を一人で訪問されたというのは驚きでした。こんな大旅行をされたのでしたら、ちょっと古いですが、小田実の「何でも見てやろう」のような感じの、「日本女性南米一人旅」みたいなタイトルの本を出版されたらいかがですかとお聞きしたところ、本ではなく、映画化を考えられているとのお話でした。映画会社の方、早いもの勝ちですよ(ちなみに、英語では、first come, first served というようです)!

最後にいただいた「ビニャ・デル・マル」の絵葉書とその説明のメールをご紹介します。

〔Vina del Mar - Playa Renaca. Vista de sur a norte, この絵はがきの出版社名は、文字が上書きされていて読めないため省略させていただきますが、出版社が分かり次第、追記させていただきます。〕・・・このページの最初に戻る


この絵はがきは、私の住んでいるビニャ・デル・マル(海外沿いのワイン村)という街です。
会社はバルパライソという隣の市で、絵葉書とは全く違う雰囲気です。

ビニャ・デル・マル(海外沿いのワイン村)は、観光客の多い海岸リゾート地です。お城や豪邸が立ち並び、街中に花や緑が溢れています。気候も穏やかで、首都サンチャゴまで1時間ほどなので、週末の避暑地としても利用されています。毎年2月には、南米一の音楽祭が開催される音楽の都でもあります。

バルパライソ(港のパラダイス市)は、チリの第二都市で、非常にユニークでカラフルな土地です。1900年頃は、南米一の貿易港として、チリの金融中心地として非常に栄えた港町でした。しかし、1914年のパナマ運河開港と、この地を襲った大地震により次第に経済都市としての勢力を弱めることとなりました。現在では、UNESCOの世界遺産にも登録されている文化都市で、青空美術館や派手な格好で太鼓をならすチリ版ちんどん屋など街中がアートです。

ビニャが白金台で、バルパライソは池袋のような感覚でしょうか。


以上がメールのコピーです。この絵はがきを見ると、まるでスペインか南イタリアのリゾートエリアのような感じを受けます。村瀬さんがチリで働かれるようになった気持ちも分かる気がします。メールマガジンによれば、村瀬さんは最近、モヤイ像で有名なイースター島(チリ領、ただし、この島のことを"Easter Island"と呼ぶのは外国人だけで、島の人は"Rapa Nui"、チリ人は"Isla de Pascua"と呼ぶそうです)を訪問され、その時写されたご自分の写真も添付されていて、ホームページに載せるお許しもいただきましたので掲載させていただきます。

インターンシップのことはほとんど知らなかったのですが、こんな方法で海外で働けるようになる道があるというのは、日本の大学生にとっては大きな希望になるのではないかと思いました。村瀬さんの一層のご活躍をお祈りします(2009年12月6日)。

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